あすにゃんの やっぱり『ナルニア』!!!!

『ナルニア国物語』にまつわるあれこれです。

01『ライオンと魔女』 006☆☆☆お金持ち? フォーン

 

 

 


 ナルニアでルーシーは街灯を見つけます。
 森の中に街灯がある。もちろん、現代日本なら、あり得る状態。
 山の一軒家にも、電気が通っている時代ですからね。


 でもこの話は、戦時中の英国の話です。


 皓然ときらめく街灯が、森の中に1本立っている。

 

 電気も、燃料もナシ。

 


 不思議であること、まちがいなしです。
 このあと、ルーシーはギリシャ神話のキャラクター、フォーンと出くわします。
 
 ちなみにWikiでは、

 フォーン(Faun)は、(中略)とてもおとなしく、他者に危害を加えたりはしない平和主義者である。

 だそうです。さいしょに出合ったのが平和主義者でよかった。


 当時子どもだったわたしは、フォーンをパンと混乱しておりましてね、ギリシャ神話ではいたずら者で「パニック」の語源にもなった人だから、大丈夫だろうかと心配していました。


 よく注意して読んでみると、このフォーンは雪の中、傘を差して歩いています。クリスマスみたいな買い物の包みを持っている。
 子どもの頃は、さほど気にならなかったんですが、最近読み返してみて、ふと疑問に思いました。


 魔女が恐怖支配をしている世界で、買い物の出来る店はどこにあるんだろう。
 世界が百年の冬に閉ざされているわけですから、物資も豊かでないはず。お金はどうやって稼いでおり、どうやって生活しているのか。


 
 『スターウォーズ』や『精霊の守り人』あたりだと、重厚な作りになっているので、没入感は半端ないです(が、そのぶん疲れます……)。
 まあ、小学四年生向けだから、こんなものなのかもですが。