というわけで、白い魔女ジェイディスと出合ったエドマンド。
最初、ジェイディスは、このエドマンドを殺そうとするのです。
そんな人のお菓子を食べるんですから、エドマンドというのはほんとに頭が悪いというか……、間が抜けた人間です。
とっさに、その場を逃げ出すいいわけというものを考えつかなかったんですね。
少し、身近に感じます。
わたしもお世辞にも、機転が利く方じゃないもんで(笑)
最初はエドマンドを殺そうとするジェイディスですが、彼を味方に付けてきょうだいを一網打尽にしたほうがいい、と思いついたので、裏切らせるためにエドマンドの一番好きな、
『ターキッシュ・ディライト』
(トルコの欲望という名のクリスマスに食べるお菓子)を魔法で出すのです。
これが、一度食べたら死ぬまで食べ続けるという魔法がかかっていたんですね。
胸に一物ある人間からのプレゼントは、用心した方がいいんです。
わたしの受けた詐欺の講習でも、
「安いですよ」
という触れ込みで、商品を売り込み、会場で盛り上げていくうちに、1個30万円もするふとんを買わされた、なんていう例がありました。
お金や地位のある人は、ねらわれやすいから要注意。