あすにゃんの やっぱり『ナルニア』!!!!

『ナルニア国物語』にまつわるあれこれです。

06 『ライオンと魔女』☆☆☆16 ひねくれ者と臆病者


 ピーターがキツイひとことを言って、エドマンドが気取りやのいい子ぶりっ子めと心の中で反発する気持ちは、わたしにはひとごとではありません。母からいつも、キツイことを言われてましたからね。心の柔らかい子どもに対して、あんまりな言い方。わたしはエド派です。

 


 エドがひねくれ者なら、スーザンは臆病者。タムナスさんの家の惨状を見て、帰りたいと言い出します。お昼も食べたい。

 


 それに対してルーシーは、タムナスの家に釘付けされていた紙切れに書いてあった、
反逆罪というのは自分をかくまって帰してくれたからだ、タムナスを助けなきゃと口走ります。それは勇気の要る選択です。見なかったことにして、さっさと家に帰ればそれですべてがおさまったかもしれない。この後に展開する悲劇も起こらなかったかも。

 


 ただでさえ白い魔女は、ナチスか日本の特高かというぐらい高圧的な態度だし、冷酷です。

 


 ひとを支配するには、愛情ではなく、恐怖がいちばんだと彼女は知っているのです。
 そりゃ、いまの世の中でもそうですよねえ……。


 核兵器がなくならないのは、恐怖で世界を支配したい人がいるからでしょ。結局。


 中国や北朝鮮が恐いという放送をすることで、日本を団結させるということも、政府は考えているなんていう論説も見たことがありますが、ほんとかどうかは知らない(笑)


 ひねくれ者と臆病者にはさまれて、それでもピーターは、ルーシーの意見を採り上げます。
 やはり、ピーターはルーシーが大好きなんです。エドがひねくれまくるのも、この

 えこひいき

 に起因するかもしれません。


 ぼーっとしてるんじゃないよ。
 白い魔女に見つかったら一網打尽ですから。どうしますか、ペベンシーのみなさん。