あすにゃんの やっぱり『ナルニア』!!!!

『ナルニア国物語』にまつわるあれこれです。

10『ライオンと魔女』025☆☆☆女性を巻き込む戦いは……

 サンタクロースは、「女性を巻き込む戦いは見苦しいものになる」と言って、戦闘をしたがるルーシーたちをたしなめます。このあたり、C.S.ルイスの時代背景とか、あるいは『ナルニア』の世界観などを感じることが出来ます。


 対照的な例を挙げるなら、現代児童文学で有名な、『精霊の守り人』のバルサでしょう。
 バルサは用心棒ですから、進んで戦いに身を投じています。年齢的にも高いですから、『精霊の守り人』が大人のファンタジーっていう雰囲気がある。苦いテイスト描写も時々見られます。

 

 ナルニアが一種の「理想的な中世西洋風異世界ファンタジー」という面があるのとはぜんぜん違います。ストーリーラインも、ぜんぜん違います。ナルニア第一巻が、邪悪との戦いであり、アスランの犠牲と勝利を描いていますが、『精霊の守り人』は、自然の理のなかでもがく人間たちと、権威をめぐる血なまぐさい争いとが描かれています。


 両方が大好きなので、違うパターンの話でも好きなのです。それに、どっちも苦労して勝利を勝ち取る話ですしね! 苦労するのが男ばかりじゃ気の毒だとわたしは思っております。かばってくれるのはうれしいけどね。


 戦いは男のすること、という考え方は、第二次世界大戦の日本でもありましたっけ。
 女性のやることは「銃後の守り」だった記憶があります。


 最近の戦いが女性も参加しているコトが多くなりました。近い将来には、AI武器が戦争をリードするでしょう。ファンタジーも、だんだんSFがかってくる時代になってきたかもしれないですね。