あすにゃんの やっぱり『ナルニア』!!!!

『ナルニア国物語』にまつわるあれこれです。

01 『ライオンと魔女』 001 ☆☆☆ 表紙に惚れた!

 役に立たないエッセイですが、自分のためにやるつもりです。
 目標は、月・水・金の三回。
 少しずつ、やっていくつもりです。

 記念すべき物語研究第一回は、ナルニア国物語ライオンと魔女』です。
 小学四年生のわたしが生まれて初めて『異世界転移もの』に出くわしたのがこの作品です。この作品以前には、異世界転移ものって一般的じゃなかったはず。


 実際、原作者C.S.ルイスの故郷英国では、このような空想的なお話は主流じゃなかった、と『ナルニア国物語解読』(安藤聡)は書いています。


 みんなが現実的な話を書いているのに、ひとりルイスだけは、異世界へ冒険に出かける少年少女の話を書いたわけ。勇気あるね。


 わたしも空想的なお話は、わりと好きでした。
 『世界少年少女名作全集』という10冊ぐらいの本を母からプレゼントされていました。それらは(たとえリアルを描写していても)身近でないという点で、空想的なお話といっしょでした。
 日本昔話も読みました。きつねやたぬきが化かすという荒唐無稽さ、その延長線上に『ナルニア国物語』があった、と言ってもいいかもしれない。


 というわけで、まずは単行本を手に取りました。
 いきなり、表紙に惚れました。
 雪のなか、シッポを生やしたみょうな人物が、女の子に傘をさしてあげているんです。
 どういうことだろう。
 この二人は、どんな関係なの?
ライオンと魔女』というタイトルとあまりにかけ離れていたので、かえってそそられてしまったのです。