あすにゃんの やっぱり『ナルニア』!!!!

『ナルニア国物語』にまつわるあれこれです。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

04 『ライオンと魔女』 012☆☆☆そりゃないぜ、アスラン!

帰る道がわからない、というエドマンドに、ジェイディスは街灯の道を教え、自宅の城も教えます。 ここで不思議に思う人もいるでしょう。ジェイディスは、なぜ人間界に行く道を知っていながら人間界に侵入してこないのか。 そのあたりは、『魔術師のおい』で…

04 『ライオンと魔女』 011☆☆☆エド派として言いたいこと

というわけで、白い魔女ジェイディスと出合ったエドマンド。 最初、ジェイディスは、このエドマンドを殺そうとするのです。 そんな人のお菓子を食べるんですから、エドマンドというのはほんとに頭が悪いというか……、間が抜けた人間です。 とっさに、その場を…

03 『ライオンと魔女』010☆☆☆魔女ジェイディス

エドマンドのもとへ現れた魔女の名は、ジェイディスと言います。 この本の中にはちょっとしか出てきませんが、第6巻にあたる『魔術師のおい』で、その名が出てきています。(この魔術師のおいが、のちのカーク教授という話の展開になってます)。 この魔女…

03 『ライオンと魔女』 009☆☆☆ルー、ウソつきになる

というわけで、帰ってきたルーシーは、ほかのきょうだいたちに、冒険譚を話して聞かせるんですが、きょうだいは「作り話だ」として取り合いません。 間の悪いことに、衣装だんすまでがナルニアと通じなくなっている。 ウソつきだとみんなに思われて、ルーシ…

02 『ライオンと魔女』008☆☆☆ひとさらい

タムナスさんの家の描写も優れていますが、食事もまたおいしそうなんです。でもそれ以上に、タムナスさんの話し上手なこと! ドワーフにニンフといった、ギリシャ神話のおなじみのキャラクターたちの野性的で魅力的な生活ぶり。ラノベに登場してもおかしくな…

02 『ライオンと魔女』 007☆☆☆小イワシ?!

巡り会ったタムナスと名乗るフォーンから、家に来ないかと誘われるルーシー。 おもてなしの料理として、瀬田貞治先生は「小イワシ」の油漬けと訳していましたが、これはいわゆる「オイル・サーディン」(土屋京子訳)のことで、わたしは最初なんのことかさっ…

01『ライオンと魔女』 006☆☆☆お金持ち? フォーン

ナルニアでルーシーは街灯を見つけます。 森の中に街灯がある。もちろん、現代日本なら、あり得る状態。 山の一軒家にも、電気が通っている時代ですからね。 でもこの話は、戦時中の英国の話です。 皓然ときらめく街灯が、森の中に1本立っている。 電気も、…

01『ライオンと魔女』 005☆☆☆衣装だんすとタンスにゴン

折からの雨でせっかくの外出がボツになり、屋敷探検をすることになったペベンシーきょうだい。 とある部屋でルーシーは、衣装だんすを見つけ、中に入り込みます。 その際、樟脳玉(しょうのうだま)が転がった、という描写が、なにげなく書いてあるんです。…

01 『ライオンと魔女』 004☆☆☆意味のない序列

この『ライオンと魔女』では、 ピーターが長男、スーザンが長女でエドマンドが次男、末っ子がルーシー ということになってますが、最初 瀬田貞治先生の訳を読んだときはそれが飲み込めず、なんどか読み返して納得しました。 英語圏では、長男や次男には、あ…

01『ライオンと魔女』 003☆☆☆キャラクターの描き分け

一般にラノベでは異世界に行ってしまうのは主人公ひとりですが、『ナルニア国物語』では四人のきょうだい共々。 ルーシーが、どちらかというと「おとなしめ」で「常識派」なのに対して、エドマンドはとても魅力的なキャラクターです。何かというとすぐ反発す…

01 『ライオンと魔女』 002☆☆☆どうしてなんだろう?

『ナルニア国物語シリーズ』は、その頃わたしが通っていた教会の図書室に置かれていました。 両親が大人の礼拝をしている間、わたしは第一巻の『ライオンと魔女』を読むことにしました(子ども礼拝は、午前中の早い時間に行われます)。 冒頭、四人のきょう…

01 『ライオンと魔女』 001 ☆☆☆ 表紙に惚れた!

役に立たないエッセイですが、自分のためにやるつもりです。 目標は、月・水・金の三回。 少しずつ、やっていくつもりです。 記念すべき物語研究第一回は、ナルニア国物語『ライオンと魔女』です。 小学四年生のわたしが生まれて初めて『異世界転移もの』に…